VR(仮想現実)が開拓する新しいゲームのカタチ「東京ゲームショー2016」

東京ゲームショー2016東京ゲームショー2016

CESA(一般社団法人コンピューターエンターテインメント)と日経BP社が共催する「東京ゲームショー2016」が千葉県幕張メッセで開催された。東京ゲームショーは毎年開催されている日本の恒例ゲームイベントで、今年で20年目の節目を迎える。今回は9月15日から18日までのわずか4日間で、歴代最多となる27万1,244人の来場者数を記録した。

少子高齢化が叫ばれて久しい日本だが、来場者数の増加は電子ゲームが幅広い世代に支持されている証拠といえるだろう。また、この日はビジネスデーの初日ということも相まって、海外メディアの取材チームが多数詰めかけており、全世界の注目が東京ゲームショーに集まった。

今年の東京ゲームショー2016の目玉は、VR(仮想現実)を取り入れたゲームの発表が相次いだことだろう。VRとはゲーム体験者が専用ヘッドギアを頭に装着することで、ゲーム上のキャラクターと体験者の視界、動作が同調し、仮想の世界をあたかも現実のように体験出来るシステムの総称を言う。

PlayStation VRPlayStation VR

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは家庭用ゲーム端末「PlayStation4」でVR体験できる拡張機器「PlayStation VR」を2016年10月13日に発売する。大手ゲーム会社カプコンの最新作「バイオハザード7」は、このVR拡張機器に対応した同シリーズ初のゲームとなる予定だ。

新技術の導入によってゲーム業界が活気づいている一方で、不安要素も少なくはない。CESA(※1)が発表した2015年の家庭用ゲーム機の市場規模はハードウェアが前年度比2パーセント減の1,353億円。ゲームソフトはパッケージ版が前年度比18パーセント減の1,949億円となっており、ハードソフトの合計が前年度比12パーセント減の3,302億円と、ゲーム市場全体の売上規模が縮小傾向となっている。家庭用ゲーム機関連の不調とは裏腹に、好対照なのが日本のスマホ・タブレットゲーム市場だ。2015年のスマホ・タブレットのゲーム市場は9,453億円とアジア圏のみならず世界最大の売上規模に成長している。

総務省の統計調査によると、現代の日本人が趣味にさける1日の可処分時間は平均2時間30分と言われている。日本人が余暇にあてる時間の大半をスマホ・タブレット端末に割り当てたことが、スマホ市場好調の最大の要因であると推測できる。このような状況を背景に大手ゲーム各社は、スマホ向けゲームアプリ開発へのリソース再配置を急いでいる。

大手ゲーム開発会社Nianticは、2016年7月にGPS(位置情報)を利用したAR(拡張現実)スマホゲーム「Pokémon GO」をローンチした。「Pokémon GO」はサービス開始からわずか1ヶ月で1億3千万ダウンロード、2億650万ドルの売上を記録している。「ポケットモンスター」のブランド力に加え、現実世界にモンスターを投影できるかつてないゲームシステムが社会現象を巻き起こす程の人気ゲームに急成長させたのだろう。

いずれにしても、ゲーム業界の今後の運命を決定するのは、先述の「Pokémon GO」や、かつて一世を風靡した任天堂スーパーマリオのようなメガヒット級のソフトを開発できるかにかかってる。

橘うららさん橘うららさん

@japanでは秋葉原を拠点に活躍しているアイドル橘うららさんをメインレポーターに迎えて、「東京ゲームショー2016」の様子を動画で紹介いたします。

※1 2016CESA一般生活者調査報告書
http://report.cesa.or.jp/pressrelease/press20160322.html
http://report.cesa.or.jp/pressrelease/press20160725.html

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